洗濯機を置く際に、洗濯パンの有無について迷っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、洗濯パンがない場合にどのような問題が発生するのか、具体的なデメリットを解説します。
洗濯パンなしだとどうなるの?
洗濯機の設置が不安定になる
洗濯パンがないと、洗濯機は直接床に設置されることになります。
床が傾いていたり、洗濯機自体が多少のガタつきがあったりすると、設置が不安定になり、洗濯中に振動や騒音が大きくなってしまう可能性があります。
特に、マンションなどの集合住宅では、下の階への騒音トラブルに繋がる可能性も無視できません。
例えば、古くなったマンションで床の傾きが大きかった場合、洗濯機が傾いてしまい、排水ホースが外れてしまう、といったトラブルも想定されます。
また、洗濯機の設置が不安定だと、洗濯機の寿命を縮める原因にもなりかねません。
排水トラブルのリスクが高まる
洗濯パンがない場合、洗濯機から排水される水は直接床に流れ込みます。
排水ホースの接続不良や排水口の詰まりなどが発生した場合、水が床に溢れ出し、水漏れによる被害が拡大する可能性があります。
特に、排水口が詰まったまま洗濯を続けると、排水が滞って洗濯機内部に水が溜まり、故障の原因となるケースも見られます。
仮に排水口が詰まってしまった場合、専門業者に依頼して修理する必要があり、数万円から数十万円の修理費用と、数日間の洗濯できない期間が発生する可能性が考えられます。
掃除がしにくくなる
洗濯機の周囲に洗濯パンがないと、床に直接水が飛び散りやすく、掃除が非常に困難になります。
洗濯機の底や周囲に汚れやカビが蓄積し、不衛生な状態になるだけでなく、悪臭の原因にもなりかねません。
こまめな掃除が必要になりますが、洗濯機を移動させたり、狭い隙間を掃除する必要があり、時間と労力を要する作業となります。
例えば、洗濯機の後ろに汚れが溜まってしまった場合、洗濯機を移動させて掃除する必要があり、一人では難しい場合もあります。
騒音や振動が大きくなる
洗濯パンがないと、洗濯機が床に直接設置されるため、洗濯時の振動や騒音が大きくなりやすくなります。
特に、高層階では、振動が建物全体に伝わる可能性があり、近隣住民からの苦情につながる可能性もあります。
また、洗濯機の脚部と床の間に防振マットを敷いても、洗濯パンがある場合と比較して、振動や騒音は大きくなる傾向があります。
具体的には、脱水時の騒音レベルが数デシベル上昇する、といった影響が考えられます。

洗濯パンを設置しないデメリットは?
万が一の水漏れの際に被害が拡大する
洗濯パンがない場合、洗濯機から水漏れが発生した場合、水が床に直接流れ込み、水浸しになる可能性が高まります。
床下まで水が浸透すると、床材の腐敗や、建物の構造に損傷を与える恐れもあり、修理費用は高額になる可能性があります。
最悪の場合、階下への漏水被害に繋がり、近隣住民への多大な迷惑や、高額な賠償金を支払う必要性も出てきます。
排水口の詰まりが発生しやすい
洗濯パンがないと、洗濯機の排水口から直接床排水に排水されるため、排水口にゴミや髪の毛などが詰まりやすくなります。
排水口が詰まると、排水が滞り、洗濯機が正常に動作しなくなったり、最悪の場合、水漏れを引き起こす可能性があります。
排水口の詰まりは、定期的な清掃によって予防できますが、洗濯パンがない状態では、詰まりやすい状態が持続することになります。
洗濯機の故障リスクが高まる
洗濯機の設置が不安定であったり、水漏れが発生したりすると、洗濯機の故障リスクが高まります。
故障した場合、修理費用や買い替え費用が発生するだけでなく、洗濯ができない期間が生じ、日常生活に支障をきたす可能性があります。
虫の侵入経路になる
洗濯機の排水口周辺にゴミや汚れが溜まっていると、ゴキブリなどの害虫が侵入する経路になる可能性があります。
洗濯パンがあれば、排水口周辺の清掃が容易になり、害虫の侵入を防ぐ効果が期待できます。
まとめ
洗濯パンは、一見すると不要なように思えるかもしれませんが、実際には洗濯機を設置する上で重要な役割を果たしています。
洗濯パンがないことで、洗濯機の設置不安定、排水トラブル、掃除のしづらさ、騒音や振動の増加、水漏れ被害の拡大、排水口詰まり、洗濯機故障リスクの増加、害虫侵入リスクといった様々なデメリットが発生する可能性があります。
これらのデメリットを考慮すると、洗濯パンを設置することで、快適な洗濯環境を維持し、トラブルを未然に防ぐことができるということがわかります。
将来的なトラブルや費用、そして快適性を考慮して、洗濯パンの設置を検討することをお勧めします。
当社では、お客様一人ひとりの理想に寄り添った家づくりを行なっています。
豊橋市周辺で注文住宅をご検討の方は、ぜひ一度当社にご相談ください。