日常的に量を行う方にとって、キッチンの使い勝手は必要不可欠なものです。
特にキッチンの通路幅は、使い勝手や安全性、そして快適性に直結するため、慎重に選定しなければなりません。
そこで、今回の記事では、後悔しないキッチン設計を目指す方に向けて、理想的なキッチンの通路幅と、よくある後悔例についてご紹介します。
□理想的なキッチンの通路幅とは
キッチンの通路幅は、使用する人数やシチュエーションによって最適な幅が変わります。
生活スタイルに合った理想的なキッチンの通路幅を設定することで、毎日のキッチン作業をより快適に行えます。
1:1人で作業する場合
1人でキッチンを使用する場合、90cm前後の通路幅がおすすめです。
この幅だと、振り向いた時に背面の棚やカウンターに手が届きやすく、無駄な動きを減らせるためです。
ただし、冷蔵庫のサイズにも注意が必要で、特に、大きな冷蔵庫を設置する場合は、その周辺のスペースも考慮する必要があります。
2:夫婦で使う場合
夫婦でキッチンを使う場合には、100〜110cmの通路幅が理想的です。
この幅ならば、2人が同時に作業してもお互いに邪魔にならず、スムーズに動ける空間を保てます。
3:ファミリー世帯の場合
ファミリーでの使用を考慮すると、120cm程度の通路幅を確保することが望ましいです。
朝の忙しい時間帯に家族全員がキッチンを使用することを想定すると、この幅があれば渋滞することなく、スムーズに動けるでしょう。
□キッチンの幅で後悔する理由
キッチンの設計後に、通路の幅が狭すぎる・広すぎると感じることは、よくある後悔例です。
ここでは、後悔しがちな2つの状況について、それぞれのデメリットをご説明します。
1:通路が狭すぎる場合
狭いキッチンスペースでのリフォームや設計時に起こりがちなのが、キッチンの通路が狭すぎる問題です。
キッチンの通路幅が狭すぎると、家族がすれ違う際に互いに体をぶつけ合うなど、使い勝手が悪くなります。
また、調理中に家族が冷蔵庫から飲み物を取り出したい時など、キッチン内での動線がスムーズにいかずストレスを感じる場面が増えることもあります。
2:通路が広すぎる場合
通路を広げすぎた結果、キッチン内での動作が非効率になることもあります。
例えば、調理中に必要な調味料や調理器具が手の届かない場所にあると、その度に長い距離を移動する必要が出てきます。
これにより、料理の効率が下がり、キッチンでの時間が余計にかかってしまうことになります。
□まとめ
キッチンの通路幅を決める時は、使用する人数や生活スタイルを考慮し、後悔しない設計を目指しましょう。
適切な通路幅を確保することで、キッチン作業の効率性と快適性が大きく向上します。
加えて、キッチン全体の動線や収納計画にも配慮することで、より快適なキッチンを作れます。